SNSの書き込みが殺人にまで発展した事件
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事件の概要
2013年、広島市の専修学校の16歳の女子生徒Aさんが、元同級生Xらのグループに暴行殺害され、山中に遺棄された。
きっかけはスマホのSNS、LINEの書き込み。
主犯格のXがAさんを批判するコメントを書いたところ、Aさんも応酬。
これに激昂したXは仲間とAさんを呼び出して暴行・報復することにした。
Xは境遇の似た無職4人の男女で、ワンルームマンションで共同生活を送っていた。
リーダー格のXはその仲間を「ファミリー」と呼んでいた。
最初は「しばく」だけのつもりだったのが、現場ではエスカレートして死に至らしめることに。
その状況について、後日、Xは警察にこう供述している。
途中で止めたらファミリーが自分から離れていくと思った、と。
Xは激しい虐待を受けて育ったことが法廷で明らかにされた。
Xの母親も祖母から虐待されて育っており、3代にわたって虐待の連鎖が続く、劣悪な生育環境だった。
しかし、それを考慮してもなお、刑事処分が妥当と判断され、Xは13年の実刑判決を受けた。
解説
学外の無職の不良グループと関わるうちに事件に巻き込まれるのはよくあるケースです。
この事件で注目されるのはSNSがきっかけになっている点です。
LINE、フェイスブック、mixiなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、本来は友人とのコミュニケーションを楽しむツールであるはず。
それがしばしば、10代の子にとっては、限られた仲間に24時間拘束される足枷になっています。
仲良しのはずがネット上のやりとりのささいな行き違いで一挙に敵対関係になり、現実世界でのいじめや暴力に発展します。
SNSは、子供たち同士の関係が大人から見えにくくなる問題点も持っています。
書き込みへの誤解が原因で昨日までの親友が、今日は殺したいほど憎い相手に変わる。
仲良しのLINEグループから突如一人がはずされる。
メールの返事が遅れただけで、激しい怒りを買う。
そうしたネットの世界を媒介として起きている変化は、大人には見えないからです。
だからといってSNSを禁止すればいい、スマホも持たさない、などと言ったところで非現実的です。
現代のテクノロジーも理解した上で、大人が子どもたちの危険な争いを防ぐ努力をすべきなのです。
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